有名病院の裏側

夏の暑い日にエアコンの効いた部屋で過ごした後、体調が悪くなり発熱してしまった場合、どの診療科を受診すれば良いのか迷うことがあるかもしれません。症状や状況によって適切な診療科は異なりますが、一般的な目安を知っておくと安心です。まず、発熱以外に、咳、鼻水、喉の痛みといった典型的な風邪の症状が主である場合は、内科やかかりつけ医を受診するのが一般的です。医師は、問診や診察を通じて、一般的な風邪なのか、あるいは他の疾患の可能性があるのかを判断し、必要に応じて解熱鎮痛剤や咳止め、うがい薬などを処方してくれます。また、インフルエンザなどの感染症が疑われる場合は、迅速検査を行うこともあります。もし、咳がひどく、息苦しさや胸の痛みがある、あるいは高熱が長期間続くといった場合は、呼吸器内科の受診を検討しましょう。エアコンのフィルター汚れが原因で起こる夏型過敏性肺炎や、細菌性肺炎などを疑う必要があります。呼吸器内科では、胸部X線検査やCT検査、血液検査などを行い、より専門的な診断と治療を受けることができます。頭痛やめまい、倦怠感、手足の冷えといった自律神経の乱れによる症状が強く、なかなか改善しない場合は、心療内科や神経内科が相談先となることもあります。これらの科では、自律神経のバランスを整えるための薬物療法やカウンセリングなどが行われる場合があります。子どもが発熱した場合は、まず小児科を受診しましょう。小児科医は、子どもの体調不良全般に対応しており、エアコンによる影響も考慮しながら診察してくれます。特に、乳幼児は症状の変化が急激なこともあるため、早めの受診が大切です。どの科を受診すべきか迷う場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、総合病院の受付で症状を伝えて指示を仰ぐのが良いでしょう。自己判断せずに、専門家のアドバイスを受けることが、早期回復への近道です。