有名病院の裏側

2025年12月
  • 突発性発疹後のケアと親の心構え

    生活

    突発性発疹は、子どもが一度経験すれば、多くの場合終生免疫を獲得する病気であり、病後のケアと親の心構えが大切です。私自身、子どもが突発性発疹から回復した後も、完全に元気になるまで気を抜かないようにしていました。この病気は「うつる」という性質を持つため、看病する親は精神的な負担も大きいかもしれませんが、回復期には子どもとの触れ合いを大切にすることが重要です。発疹が消え、熱も下がれば、子どもは徐々に元の生活に戻っていきます。しかし、病み上がりで体力が完全に回復していないこともあるため、しばらくは無理をさせないように注意が必要です。私の場合は、発疹が消えても数日は、いつもより早めに寝かせたり、激しい遊びを控えさせたりしました。子どもの食欲が戻らない場合は、消化の良いものや、子どもが好むものを少量ずつ与えるように心がけました。焦って普段通りの食事に戻す必要はありません。突発性発疹は、多くの場合、特別な後遺症を残すことなく回復しますが、発熱中に高熱によるけいれんを起こす子どももいます。もし発熱中にけいれんが見られた場合は、落ち着いて子どもの様子を観察し、すぐに医療機関を受診してください。また、回復期になっても機嫌が悪い、ぐったりしているなどの異常が見られる場合は、他の病気が隠れている可能性も考えられるため、再度医師の診察を受けることをお勧めします。親の心構えとしては、「大丈夫、きっと元気になる」という前向きな気持ちを持つことが何よりも大切です。子どもは親の不安を感じ取りますから、親が落ち着いていれば、子どもも安心して回復に向かえるはずです。突発性発疹は、乳幼児期にほとんどの子どもが経験する「通過儀礼」のような病気です。この経験を通じて、親は子どもの病気への対処法を学び、子どもとの絆を深めることができます。病気を乗り越えた子どもは、一回り大きく成長していることでしょう。そして親もまた、一つ大きな経験を積むことで、よりたくましくなれるはずです。