ある朝、目が覚めてスマートフォンの画面を操作しようとした時、右手の親指と人差し指に奇妙な鈍さを感じました。これまで経験したことのない、ピリピリとした電気のような感覚です。最初は寝ている間に手が下敷きになっていたのだろうと軽く考えていました。しかし、その違和感は日中になっても消えるどころか、次第に範囲が広がり、手首から肘にかけてまで鈍い痛みを感じるようになりました。私は以前からパソコンを使ったデスクワークが中心で、猫背がちだと言われていたことを思い出しました。不安がよぎり、インターネットで検索してみると、恐ろしい病名ばかりが目に入り、心臓がバクバクと高鳴りました。このまま一生手が動かなくなったらどうしようという恐怖が、私を突き動かしました。すぐに近所の整形外科を予約し、診察を受けることにしました。待合室では多くの高齢者やスポーツ選手が治療を受けており、整形外科が扱う疾患の幅広さを痛感しました。診察室に入ると、医師は私の首の動きを丁寧にチェックし、握力や知覚の反応を確認してくれました。そして、レントゲン検査を経て告げられたのは、頸椎症性神経根症という診断でした。首の骨の間隔が狭くなっており、神経が刺激されている状態だとのことでした。医師は私に、姿勢の指導と、神経の炎症を抑える薬の処方をしてくれました。さらに、理学療法士によるリハビリテーションの重要性を説かれました。私が何より驚いたのは、自分の「ただのコリ」だと思っていたものが、実は神経を圧迫する立派な病気だったということです。もっと早く専門家に診てもらっていれば、こんなに不安を感じることもなかったのかもしれません。その後、処方された薬を飲み、リハビリに通いながら姿勢を意識する生活を送るうちに、徐々に手のしびれは引いていきました。あの時、インターネットの不確かな情報に翻弄されて放置せず、専門医のもとを訪れて本当によかったと心から思います。身体の異常は、私たちに対する何らかの警告です。もし、あなたの手にも同じような違和感があるのなら、過小評価せず、まずは整形外科でしっかりと検査を受けてください。自分の身体の正体を知ることは、治療の第一歩であり、精神的な平穏を取り戻すための唯一の方法なのです。
私が手のしびれを放置せずに整形外科へ駆け込んだ日